私的ラノベ考 (書きかけ)
ラノベという言葉もなかった1990年代初頭、富士見ファンタジア文庫や角川スニーカー文庫の発刊を始まりとするならば、ラノベはアニメ(OVA)やゲームの「ノベライズ」が中心であった。
まだ表現手段として未熟であった映像媒体を補完し、紹介しきれなかった設定や人間関係をテキストで整理する役割をラノベが果たしていた。
同時期にPCのエロゲーが発展し「一枚絵+ラノベ的なテキスト」というかたちをとるようになって、テキスト表現によるオリジナル作品に注目が集まるようになっていく。
そして「スレイヤーズ!」のアニメーション化あたりから大きくバランスが変わり、2000年代に入ってからはライトノベル発の映像作品が目立つようになる。
こうやって振り返ると、ラノベって表現手法としてはかなり流動的で、流動的であるが故に新しい読者層を開拓することには失敗していて(汗)、現在のアラフォーを中心とした平成初期のオタクが固定的に消費、あるいは再生産しているように思える。
(個人の感想です)