コミケと30年前の事件。コミケ参加者に知っておいてほしいこと
8月に入ると思い出すことがある。
今から30年前、平成元年に発覚した「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」、いわゆる「宮崎勤事件」のことだ。
4歳から7歳の幼女が連続して誘拐されたのちに遺体で発見、警察やマスコミに対して犯人から挑発的なメッセージが投げかけられたことで、テレビは毎日この事件をとりあげ、当時10歳だったにへい少年は夏休みの昼下がり、ワイドショーにくぎ付けになっていた。
事件の経緯については多数の資料があるので参照方。もんだいは、宮崎勤の自宅がマスコミによって取り上げられ、離れの一室に積みあがったビデオテープやエロマンガ雑誌、そして《同人誌》の存在が一般メディアによって公開されたことが大きなトピックであった。
そして、宮崎自身も参加した同人誌の即売会《コミックマーケット》の存在が大きく知れ渡ったのもこの事件が切っ掛けである。
あれから30年。オタクカルチャーは偏見に煩わされながらも、国策として推進されるまでの存在になった。その背景には忌まわしい事件があったことは平成生まれの方々にも知っておいてほしい。