『つうかあ。』は、バイクのような2人乗りのマシン「レーシングニーラー」を題材としたアニメオリジナルの作品。
三宅島を閉鎖したコースに、女子高生2人組×7チームが集結し、泊まりがけでレースの日程を消化していく。
その中で、チーム内での行き違いや誤解が生まれ、それは解消されたりされなかったり、さまざまな感情を巻き込みながらレースは最終日を迎えるのだが…。
というあらすじ。
人気声優を揃え、2話ずつ各チームにスポットを当てながら話は進んでいくのだが、いかんせんテンポが悪い。
閉鎖された島からストーリーが外れられないので、どうしても回想や口げんかが多くなってしまう。
また見ものであるレーシングニーラーの走行シーンは迫力があるのだが風景が基本的に変わらないので絵的にバリエーションが少ない。
おそらく不人気の原因はこの辺の「同じような絵」ということに集約される。
だが、その欠点を補ってあまりあるキャラクター、今の若者に響かなさそうな、クラシカルな対立と和解。
迫力のエンジン音がリアリティをかもしだすレーシングニーラーのスピード感。
深く考えずに没入すれば、三宅島の風が感じられるだろう。