【話の肖像画】ブシロード会長、新日本プロレスオーナー・木谷高明(60)(11)
https://www.sankei.com/life/news/210423/lif2104230004-n1.html
《27年前に起業した「ブロッコリー」では事業を広げすぎて経営難となり、創業者ながら追放となった。その苦い教訓をもとにブシロードの事業を拡大。そのひとつが音楽コンテンツ事業でブシロードが製作委員会に出資したアニメ「ラブライブ!」の声優らによるライブが大きく成長、NHKの紅白歌合戦出場や東京ドーム公演を果たすまでになった》
「ラブライブ!」のプロジェクトが始まったころは、CDが400枚くらいしか売れないときもありましたね。でも僕は成功すると思って見守っていました。主人公たちが目標に向かって成長していくという1970年代のスポ根的なストーリーがアニメの世界観に入り込みやすく、完成度も高かった。声優たちの苦労のストーリーもあって、じわじわとファンの共感を生んで人気が浸透し、爆発していったのだと思います。東京ドーム公演が実現するとは想像外でしたが、この成功は僕にとってターニングポイントになりました。事業としての音楽コンテンツの可能性を気づかせてくれたのです。