しかしオカダ・カズチカ。
私かプロレスを見始めた2016年のG1あたりでは「オカダ2億円プロジェクト」が走っており、木谷オーナーの肝入りで積極的なプロモーションやマスコミ露出を行っていた。いかにも「会社に推されているチャンピオン」というテイであった。
それは逆に「会社に推されるオカダと、会社にかみつく内藤」という構図を作り出して内藤を際立たせるためのアングルだったと今では考えることができる。
ともあれオカダは確かに強かったが女性受けする客寄せパンダ感が強かった。
それが今では、「相手の実力を9引き出した上で自分の10で勝つ」という試合運びが板に付き、打撃・投げ・関節というオーソドックスな攻めで挑戦者を迎え撃つスタイルが完成された感がある。
マイクアピールも以前は「3つ言わせて下さい」などしょっぱいコメントばかりだったが、いい意味で「イモ臭さを隠さなくなった」ことでファンの幸福感を増大させる言葉が出てくるようになった。
来年のイッテンヨンに向けて新日本プロレスは加速していく。このインスタンスの方にも是非注目していただきたい。