うろ覚えガンプラHGシリーズの歴史
【多色形成ランナー】
そもそもは1990年にガンプラ誕生10周年を記念してスタートしたのがガンプラHGシリーズである。現在では1/144サイズのガンプラのレーベルとして周知されているHGシリーズであるが、当初は1/144、1/100、1/60が混在するレーベルとしてスタートした。
HGシリーズ初のガンプラとして、RX-78ガンダム(絶版品)、ガンダムMk-II、Zガンダム、ZZガンダムがリリースされたが、1つのパーツに複数の色が組み込まれた状態で成形されたキットは初心者には優しくても塗装派の模型マニアにはウケが悪かった。だが、このHGシリーズで培われた技術は後々にアドバンストMSジョイントという形で活かされていくことになる。
【コレクションアイテムからの脱却】
時は流れ1998年頃、OVA「機動戦士ガンダム第08MS小隊」のキットであるHGグフカスタムが発売した。
当時のバンダイの技術が存分に詰め込まれたキットは、子供向けのコレクションアイテムでしかなかった1/144サイズのガンプラが秘めたポテンシャルを感じさせるには十分なクオリティであった。
時を同じくして、OVA「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」のキットがHGFA(ファイティングアクション)と題され、パーツの差し替えにより劇中の印象的なアクションを再現可能なガンプラが1/144サイズで展開された。HGFA1/144ウイングガンダムゼロカスタムはツインバスターライフルの両手持ちが再現できるガンプラであったが、このポージングは同時期発売の1/100サイズキットでは再現できなかった。
【HGUC発足】
TVゲーム「SDガンダムGジェネレーション」「ギレンの野望」シリーズのヒットもあり、ファーストガンダムをリアルタイムで視聴していない世代にも宇宙世紀ガンダムシリーズが浸透してきたのを見計らってか、バンダイは宇宙世紀ガンダムシリーズのモビルスーツを1/144サイズで商品化するという勝負に出た。
カトキハジメ氏による綿密な設定考証を踏まえたキットデザインにより、シリーズ放映当初から比べれば格段に完成度の高くなったガンプラは多くのファンの心を掴み、1つのムーブメントを巻き起こしたと言って差し支えない。
リアルタイムで「HGUC RX-78-2ガンダム」を発売日に購入して作っていた筆者は両親から「お前の作ってたガンダム、ニュースで見たぞ」と言われて驚いたものである。
【新たなるガンダムブームの到来】
ガンダムブームが一頻りピークを終えた2001年、バンダイとサンライズは仕上げの一手として「21世紀のファーストガンダム」を標榜したガンダムの新シリーズを大々的に発表した。それが「機動戦士ガンダムSEED」である。
同作は待望の新シリーズとして良くも悪くも話題になり、後半の主役機であるHG1/144フリーダムガンダムは飛ぶように売れた。
肝心のガンプラの出来であるが、前半の主役機であるストライクガンダムの出来は当時の水準から見てもお粗末なものであり、複雑なディテールの塗り分けは困難を極めた。
フリーダムガンダムに至っては製品がウイングを展開するハイマットモードとウイングを畳んだ状態で砲撃形態に移行するフルバーストモードを切り替えながら戦うという初期設定を元に作られていたのに対し、アニメ本編では後出しでウイングを展開したまま砲身を展開するハイマットフルバーストモードに設定が変更されたことによる齟齬が露骨に表れていた。HGレーベルでのハイマットフルバーストモードが完全再現されるのは実に12年後のことである。
今日はここまでにしておきます。次回は「逆襲のシャア」と「ガンダムUC」について書きます。