総括 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」
【富野由悠季が打ち立てた「勧善懲悪の否定」の更に一歩先を行った人間ドラマ】
これはもう、ペトラとフェルシーが凄く良いキャラをしていた。水星の魔女を面白くした隠れMVPだと思う。
最初は如何にも使い捨てで終わりそうな学園ドラマの悪役だったキャラ達が、テロに巻き込まれていく中で主役サイドにも寄り添っていったわけなんですが、彼女達が改心したとか、使命感に目覚めたとか、ホントは良い子達とか、そういうことではないってところがポイントだと感じた。
ペトラがスレッタを助けたのも、フェルシーがMSに乗って学園を守ろうとしたのも、人が人として本来持っている善意みたいなもので、しかしながら、そのひとかけらの善意と勇気がグエルとラウダを救ったと考えると、よくやったどころの騒ぎではない。
総括 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」
【メタ要素を含めた「ガンダムとは何か」という問いかけ】
水星の魔女はこれが非常に面白い。シリーズにおいて「ガンダム」という概念が物語上重要なガジェットになったことって案外少ない(ガンダムっていう名前のアニメの主役ロボだからガンダムなんです、くらいのイメージ)。
「ガンダムを倒せるのはガンダムだけだ」はもはや竈門炭治郎に言わせているとしか思っていない(ホビーコーナーに積み上げられたキメツ商品を横目に)。
細かすぎる「水星の魔女」の好きなシーン
5話のエラン(強化人士4号)「ガンダムを倒せるのはガンダムだけだ」
ガンダムを一度完全に倒した(と目される)アニメである「鬼滅の刃」の花江夏樹 氏にこのセリフを言わせるの実にメタいなと、ふと思った。
細かすぎる「水星の魔女」の好きなシーン
15話のサビーナ「その辺にしておけ」
「ソフィを喪った直後で錯乱しているノレアを無理に止めるよりも目の届く範囲でニカが死なない程度にガス抜きをさせた上で手当てにかこつけて恩を売ってニカを仲間に勧誘した方が良さそう」とかいう、その後の結果を見ると割と妥当な選択だったんだろうけどクールすぎるぜサビーナ様。
細かすぎる「水星の魔女」の好きなシーン
16話の「私は正しいことをしたんだって」
水星の魔女の面白さってキャラクター一人一人がその時点での自分の認識から当人なりに正しいと思える行動をしていて、その認識のすれ違いがドラマを生んでいる点にあると感じる。16話の温室でのスレッタとミオリネの会話はその頂点。
「もうスレッタとは何を話しても無駄だわ」と姑の胸倉をつかみに行くミオリネは聡明だ。
細かすぎる「水星の魔女」の好きなシーン
第1話「こっちじゃ全然ありよ?」
第23話「私たち家族になるんだから」
同性婚を肯定する一方で結婚をお互いの家族同士の行事として捉えているミオリネ。
ガンプラからの派生でミニ四駆にも首突っ込んでる系の人。