【映像研には手を出すな!】10話感想
前半パートでの学校側との対立で敏腕プロデューサー金森氏にどっぷり感情移入させたところで、後半パートの河川敷のシーンで生徒会書記のソワンデの口から金森氏の持つ「危うさ」を指摘させる展開はお見事。
「外に出過ぎると、守れなくなるぜ」 というのは実に正鵠。
学生のビジネス参加は慶應ファンド詐欺事件のような負の側面もあることを視聴者は知っているわけである。
【映像研には手を出すな!】第10話感想
@nisaonhobby ソワンデの立ち位置は面白いですね。浅草氏の妄想にもしれっと入り込んでたり。
作者の「これはこう! こっちは悪人! これがテーマ!」みたいな主張が押し付けがましい作劇よりも、最後の解釈が受け手にゆだねられている物語の方が、受け手優位っぽい雰囲気(あくまで雰囲気)になるので味わってて気持ちがいいことに気づきつつあります。
【映像研には手を出すな!】第10話感想
@Bernie_Nihei 原作者の脚本力(ちから)の妙かと。
ソワンデは金森氏と似た者同士でありながら、もう少し現実主義寄りでブレーキ役みたいな立ち位置なんでしょう。鉄血みたいな作風だと生き残れないタイプですね。
【映像研には手を出すな!】第10話感想
金森氏は教師の言い分の方が正しい事を理解しており、自分の詭弁に対して教師達が金森氏の期待する「合理的な説明」で反論できないことに苛立っている。そういう風にも読める。
しかしながら「金森氏大正義!無理解な教師はクソ!ソワンデは実は映像研の味方!」というシンプルな解釈でもこのアニメは楽しめる。正に多面性というやつ。