考察:「機動戦士ガンダムSEED」マリュー・ラミアスは本当は何者なのか
もっと言うと民間人含め大戦を生き残ったアークエンジェルの乗組員の大半(少なくともマリュー、ムウ、ノイマンはそう)が「ファースト・コーディネイターを生み出す元になった『天才』の遺伝子情報を提供したナチュラルの家系」の生まれなんだと思った。これも完璧な憶測だけど(汗
考察:「機動戦士ガンダムSEED」マリュー・ラミアスは本当は何者なのか
もう一つ根拠はある。SEEDの第4クールのOP(TV・リマスター同様)では遺伝子をモチーフにした背景にムウとクルーゼ、そしてマリューが写るカットがある。
遺伝子上の血縁関係にあるムウとクルーゼはともかく、クルーゼとは敵味方以外に接点の無いマリューがこのカットに映り込む理由は何だろうか。
ムウとクルーゼの関係が明かされるのは第4クールであるが、当初構想ではマリューも何かしら関係してくる予定だった、その名残ではなかろうか。
例えば元の構想ではコーディネイターはフラガ家とラミアス家の遺伝子をベースに生み出された、という事実が明かされる予定だった、とか。
仮説:マリュー・ラミアスはコーディネイターの元になった「天才」の遺伝子を持つ家系の生まれである。
考察:「機動戦士ガンダムSEED」マリュー・ラミアスは本当は何者なのか
研究は進み、当時の研究者たちはこれらの才能を発揮するための遺伝子を特定するに至った。
そうして発見された「天才の遺伝子」を組み合わせ、成功例として生み出されたのがジョージ・グレンである。
コーディネイターをコーディネイターたらしめている「優れた遺伝子」を元々持っていた家系が世界には存在しており、ラミアス家もその家系の1つ、と考えればすべての辻褄が合う。
考察:「機動戦士ガンダムSEED」マリュー・ラミアスは本当は何者なのか
努力すればナチュラルでもコーディネイターに勝てるし、コーディネイターより優れた才能を持つナチュラルもいる、というのが視聴者による一般的な解釈である。
だが本稿では敢えて踏み込んだ仮説を出したい。
作品世界におけるコーディネイターの製造技術は万能の天才と呼ばれたジョージ・グレンが自らを生み出したノウハウを世界中のネットワークに流出させたものである。
あらゆる方面で才能を発揮し重大な疾病にもかからないのがコーディネイターであるが、その最初のコーディネイターはどのような過程で生み出されたのか?
無から有は作ることはできない。
新人類たるコーディネイターを生み出す研究過程で優れた頭脳、丈夫な身体、美しい容姿、世界中のありとあらゆる生まれつきの才能を持った者達の遺伝子が解析されたのであろう。
「フラガ家」もおそらくは「先読み」という才能を持つ遺伝子情報を提供した家系の1つである。
“マリリン・モンロー「私の美貌とあなた(=アインシュタイン)の頭脳を持った子供は、さぞ素敵でしょう?」”
考察:「機動戦士ガンダムSEED」ナタル・バジルールの絶望と選択
ナタル・バジルールは軍人としての誇りと責務からドミニオンの指揮を執っていた。戦争を終わらせたい一心で最前線で汚れ役に務めた。
だが全ては間違いであった。
多くの命を奪ってなお、ザフトの決戦兵器ジェネシスを前に連合の敗戦は決定的。上層部とそれを操るムルタ・アズラエルは私闘に走り、乗組員の生命は風前の灯。地球は滅亡寸前。
自分が信じていたものが何もかも間違いだったと彼女は悟った。
ナタルは戦線を放棄して乗組員に退艦を命じ、自らはアズラエルと共に死ぬ事を選んだ。
「貴方はここで死すべき人だ、私と共に」
彼女にはあの局面でアズラエルを拘束し、アークエンジェルと共闘してジェネシスの阻止に向かう、という選択肢もあるにはあったであろう。
しかしながら極限状況で絶望に押し潰された彼女にできる最大限の善意であり、罪滅ぼしがアノ選択であった。
視聴者から見れば間違いに見えてもナマの人間の感情ならそうするだろうという選択をキャラクターにさせる手法は土6 - 日5枠においてしばしば用いられていると感じる。
ガンプラからの派生でミニ四駆にも首突っ込んでる系の人。